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580. HQ-180A受信機 - 淺海 直之/JA1OWP - 2013/06/10(Mon) 13:55
森さん、他皆さん

森さんのHR-20に関する投稿に刺激され、私が(密かに?)購入したHammarlund社製HQ-180A受信機のその後のことを簡単に報告します。

先に報告しましたが、この受信機は、資料によれば1963年発売とあり、コリンズの75A-4が1955年、S-Lineが1958年には売り出されていることを考えてみると、だいぶ後の時代のものです。1963年と言えば私は高校生の頃、漠然と想像していたものより後の時代の製品だと言うことでいささか驚いています。と言うのも、当時、コリンズは未だ夢の中の夢のような位置づけで、Hammarlund社から一連のHQシリーズのラジオが発売されていて、本機の直前はHQ-170というハムバンド専用機が出ていたりで、当時、何となく親近感を感じていました。親近感と書きましたが、それでも、当時の学生は固より、JAで相当の稼ぎがあった人でも(サラリーマン程度の意味。サラリーマンで相当に出世していても大変な金額だっただろう、と。格別の“アブク銭”で稼ぎがあった人は別として)、購入するのは大変なことだったとは思います。交換レートはドル=360円で、しかも諸々の事情で1ドルのものは千円払わないと入手出来ないような経済的、商業的な環境でしたからね。ご他聞に漏れず、若かりし私も、コリンズに夢中ではあっても、「この程度のラジオでも手に入れることが出来たら・・・」と夢見ていたことも事実です。それより数年前のことでしょうか、ラジオ少年を始めた頃はBC342のようなズッと素朴なサープラスのラジオですら、憧れでしたからね。BC779等になれば尚更。SP-600JXは別世界の時代でした。

余談はさて措き、HQ-180はいわゆるコリンズ方式の(クリコン型)周波数変換方式ではなく、第1局発は自励式。と言うことは電源投入後のドリフトは軽く数キロヘルツ、かと思いきや、、、

到着した受信機は全く損傷も無く綺麗なままでした。それでも誠心誠意、各種の羽毛を使い、雑巾がけをして更に磨きを掛け電源投入の準備を進めました。が、イカン、球が1本挿入されていない。全部で17球の、それなりに複雑な構成で、最初は刺さっていない球が何であるかが分かりませんでしたが、6AQ5と判明しました。

それも無事に入手し電気を入れました(コリンズの古い機械は随分、火入れしたことがありますが、何故か、この受信機は“恐る恐る”でした)。心配は杞憂で、パイロットランプも全て点灯し、フロントパネル左上に付いている時計も回り出しています。取り敢えずアンテナはつながず、ヘッドフォンだけをつないで聞きましたら、ブーンとハム音。そこそこの大きさの音量で、電解コンデンサ等の不良か特定の球の絶縁不良か、、、

それで、しばらくほったらかしておいてアンテナをつないでみました。オッ、まあ、良く聞こえます。最初はAM放送波です。アンテナは3.5MHz用のダイポールですけれど、Sメータも元気よく振れます。順にバンドを上に切り替えていって、AM/CW/SSBとランダムに聞いていきました。これが実に楽しい。久し振りのLC型のフィルタで聞くことになりますが、それなりの選択度だし、逆サイドの聞こえ方です(懐かしい感じ)。

QRHも、自励式発振器方式としては抜群の安定度で、SSB運用では、その都度、同調を取り直す必要はありそうですが、AMなら手放し運転OKのような。

写真を撮りました。ご希望の方があればお送りします。ご連絡下さい。

いよいよ、AM送信機の整備ですね。これが重くて、、、、

取り急ぎ

淺海 直之

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