234. ノイズ源探査方法 - 尾崎嘉徳 - 2012/07/26(Thu) 17:49
ウへー、S8ですか・・・大変そう、さすが都会 ですね。一応得意分野なので・・(私の名前でグッグっていただくと「パルス性雑音の到来方向検知の研究」などというのがヒットします。またポケットベル会社へ出向していたときはTVブースタ障害対策担当でもあり、処理件数が多かったです。TVブースタの場合経年変化により出力側から電波を拾い入力側のトランジスタをたたくのが多かったです)
雑音は強い物から探します。雑音源確認には電源を入り切りするのが簡単にわかる方法なのですが、他人様のものはなかなか切れません。それが一番の難点です。
空間伝搬雑音の場合はビームアンテナを降り到来方向を確認しどんな物・建物があるか覚えておきます。近くへ行ったら発生源に繋がる電線で伝導雑音として観測します。伝導雑音は高周波クランプメーターまたはAMラジオを使用して、その電線に近づけます。私の場合はフェライトバーが比較的長く、Sメーターの付いた昔のラジオを持って回ります。
戸別木造建物の場合は電柱からの電源の引き込み線にラジオを近づけると雑音の強弱があります。一番雑音の強い家に入って宅内のブレーカを一つづつ切ってみて雑音を確認します。次にそのブレーカに繋がっている機器のコンセントを一つづつ抜いて雑音発生機器を確認する。(ここまで行くのが難しいですが・・)古いTVでは溜まったホコリに弱い電流が流れて雑音となっていたものもありました。
集合住宅の場合も同じように電源を分配している電線にラジオを近づけて強い部屋をチェックし、部屋の近くでラジオで確認する。ここから先は難しいが、個別住宅と同じようにチェックする。
他人様の設備にいちゃもんをつけることになるので都会ではなおさら難しいでしょう。御愁傷様としか言いようがありません。発生源が一つか二つなら探してあげますというところですが、都会ではたくさんあるので私の手には負えないと思います。ます雑音の発生源が一つかどうか辛抱強くワッチしてみてください。
電柱についている設備から発生している場合はラジオを電柱の胸の高さにつけて強さを調べます。10本も調べればその強度から検討が付くので、それ以後は電力会社に依頼します。電柱についている碍子からは関東ではほとんど雑音は生じません。(その他の地方は使用設備により出ることもある。)6600Vで雑音が発生するとけたたましいので慣れれば100V系の雑音と区別がつくようになります。
文字で書くと簡単ですが、最後の詰めが難しいです。なんといっても他人様のものですから・・・ちなみに私の場合TVの電界強度が弱い自宅からは電波はほとんど出していません。なにしろ昔HFのビームを上げたら「TVの電波を吸われる」といわれたところです。ということで山林を200坪購入しシャックを作りました。300度以上の展望で三河湾はだいたい見ることができます。TVがデジタルになりケーブルTVの家庭も増えてきたので自宅からも電波を少し出してみ妙かなと思う今日この頃です。某海さんもいかがですか???