1792. . VNA 解説資料など - 尾崎 嘉徳 - 2022/04/08(Fri) 21:54
第56号で休刊になった RF ワールド誌ですが、トラ技5号によると 第 52 号、特集「NanoVNA で広がるRF 測定の世界」が重版となったようです。 RF ワールド誌では当号のみの重版と思います。日本での VNA 流行の推進役の一つと思いますので入手されてはいかがでしょうか。月刊誌のハムワールド誌でも数回特集されています。
ドイツのトーマス博士が設計し、第二次 VNA ブームの母親となった VNWA 2/3 で、欧米では流行したようです。私も2度ほど入手しようと決心しましたが、このハードウェアでこの価格なのってどうしても買えませんでした。それもそのはずで、これが評価されたのは550ページ弱もの無料ヘルプファイルや初心者用の入門書があったのも一因かと思います。日本語化されてはいないようなのでわからなかったのです。入門書は・基本・参照面・キャリブレーション・測定例について書かれています。私は参照面と測定例に興味があったので入手しました。図や測定例が多く、大変見やすいものでした。
500 ページ以上ある無料のヘルプファイル。 絵が多く参考になります。
https://www.sdr-kits.net/documents/VNWA_HELP.pdf
入門書の表紙が記載されている URL
https://www.sdr-kits.net/index.php?route=web/pages&page_id=42_42
「Measurements with the DGS8SAQ VNWA 2/3 Vector Network Analyser' by Gerfried Palme A4 Colour Softback Book」
日本語の VNA 解説は、高周波の測定器ですからやっぱりキーサイト社の資料が一番です。
キーサイト社の日本語 VNA 解説資料。セミナーで使用する資料と思われる、同社 Web からダウンロードしたが URL 不明。
「ネットワーク・アナライザの基礎」
ただし同社ではなぜか VNA 解説とキャリブレーションは別セミナーのようです。
キャリブレーションの解説ファイルもダウンロードしたが URL 資料名ともに不明。
私はキャリブレーションに使うオープンとショートの参照面に興味が沸いたので同社の Ecal モジュールの特性を知りたくて同社の技術者が書いたと思われる本も入手しました。
「MICROWAVE COMPONENT MEASUREMENTS」
なお、アマチュア用 VNA の第一次ブームの父親は TAPR 社の TAPR VNA です。その後に数種類の VNA が発表されました。それらはいずれもいわゆるパソコン測定器で表示器がついているものはありませんでした。 NanoVNA が表示器付きで安価な VNA の最初だと思います。手軽に使えて安価なのは素晴らしいです。