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1760. .   好きなものを    - 尾崎 嘉徳 - 2022/03/17(Thu) 16:37
VTU 様
 その気になりかけましたね!!
 VNA は他の測定器と異なり、機器の出入り口のコネクタの状態を測るのではなく、取り付けた測定ケーブルの先の状態を測定・表示できます。ただし、測定ケーブルの電気的長さや測定周波数での損失を反映するために事前にキャリブレーションをする必要があります。この点が一番分かり難かったです。自作のアンテナを測定したときに同軸ケーブルの長さによって SWR が変化したり、エレメント長さを調整した時の変な反応で訳が分からなくなったことがありませんか? そのような自作アンテナ測定調整の迷宮から脱出できます。
 で、小さい測定器なので操作方法が特殊になりやすいです。そこでメーカの測定器のように素直に操作できるようなパソコンソフトウェアで使い方を習得し、概要を理解して、その後にパソコンなしでその機器特有の操作方法を練習すると近道と思います。つまり2段階でその機器に慣れた方が早く使えるようになります。パソコン操作で習熟しその後に単体操作する。
 使えるようになると測定が楽しくなります。スペアナ + トラッキングジェネレータで反射波を測定すると迷宮に入る可能性がありますが、こちらはそのような心配はありません。何しろ Z = R + jX の R と X が別々に分かりますからね。
 で、どれを買えばいいのかなとの問い合わせですが、ここ数年で話題になったものは安くて正確です。どれでも ok 。nanoVNA 系列では自分の使用する最高周波数で選べばいいです。ただし方形波の発信器が多いので高調波を使って測定する場合があります。できれば基本波で使うもの、nanoVNA でいうと300MHzまでは基本波、それ以上は高調波を使って測定している。ですから300MHzまでしか使わない人向けと思います。。よって使用する最高周波数、表示器の大きさとキャリブレーション用の機材の有無で選べばいいです。
 購入するとキャリブレーション用部品は SMA-P タイプのものが添付されています。私は SMA-J タイプの終端、オープン、ショートのキャリブレーション用部品に加え、M、N、BNC 型の終端、オープン、ショートも -P、-J の両方を自作しました。作ってみると50Ω終端は51Ωの抵抗一つのものと100Ωパラレルのものでは特性が異なり興味深かったです。
 VTU さんもボケ防止に最適な刺激が得られること間違いありません。とりあえず一番安い nanoVNA で300MHz まで使えるので色々測定し、VNA そのものを楽しまれてはいかがでしょうか?

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