1750. . 対策は難しくありません。 - 尾崎 嘉徳 - 2022/02/25(Fri) 10:51
橋本様
了解です。中途半端な知識で発言しているものですから説明が足りませんが、対策は簡単です。
配電盤からアンプの間は3本の線で接続してください。漏電ブレーカは動作しなくなると思います。
無線機からアース棒へ配線するアースとドレークのいう Power Line GND との違いはその電線が漏電ブレーカを通るか通らないかの違いです。
漏電ブレーカはそれを通る電線を流れる電流の総和(行きと帰りを合わせたもの)がゼロかどうかを、電流によって生じる磁束によって検出しています。
例えば抵抗に電流を流そうとして抵抗に接続する2本の電線を漏電ブレーカに通します。その場合は2本の電線に流れる電流は等しく逆方向であるためそれらの電流によって生じる磁束は相殺されます。そのため2本の電線をまとめて見ている漏電ブレーカは電流が流れているかどうか分かりません。(=漏電していない)
・漏電ブレーカが動作しない場合
今回のように電線が3線の場合も3本の線に流れる電流が全体として行きと帰りの大きさが同じならば外部に磁束は生じない(相殺される)ため漏電ブレーカから見ると磁束が検出されにため電流が流れていないことと同じとなり、漏電が生じていないと判断し、電流を遮断しません。
・漏電ブレーカが動作する場合
複数の電線がブレーカを通っていて全体として行きと帰りの電流が異なる場合は外部に磁束が生じるため漏電ブレーカは電流が流れていると分かります。電流が流れるのは「漏電している」と考えていますので電流を遮断します。
電柱についているトランスの中点(アース)を基準電圧( 0 ボルト)とします。
・アンプをあっちの 100V とこっちの 100V で合わせて 200V で使っている場合は2つの 100V 巻き線に同じ電流が流れますので巻き線の間(=フレームグランド)は 0V になります。柱上トランスのアースと無線機から伸びるアース棒の電圧は共に 0V となり地面に電流は流れません。
・今回のように 200V と 100V の両方の電圧を使用しているとあっちの 100v とこっちの 100V で流れる電流が異なります。あっちの 100v とフレームグランド間の抵抗と、こっちの 100V とフレームグランド間の抵抗が異なるからです。しかしアンプにトランスからの中点電線がない場合はあっちの 100v とこっちの 100V に同じ電流しか流れません。そうすると異なる抵抗に同じ電流が流れるのでアンプの中点は 0V でなくなります。0V でないアンプの中点(=アース棒)から トランスの中点(アース=0V)に向かって電流が流れます。(漏電) すると漏電ブレーカに流れる電流がその分だけ減少し、外部に磁束が生じ、漏電ブレーカが検出し、電流を遮断します。
うーーむ、文字だけだとと分かりにくい。絵を描くと分かりやすいです。トランスの2次側の3点と中点アース、無線機側の 100V 巻き線2つ、100V 負荷、フレームグランド、アース棒を絵に書いて前記説明を読んでみてください。
やっぱアイボールですかね。