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165. マイクロR2 ハンドブックから - 尾崎嘉徳 - 2012/06/07(Thu) 18:39
ARRLのハンドブックには「位相と振幅の調整」とあります。
昔、SSB用フィルターが高価なためフィルターの不要なPSN方式というのがあり、トリオから
TX-40、15、20Sとかいう送信機キットが発売されていました。
PSN方式はフェーズ シフト ネットワークの略だと思います。
これは高周波と低周波(音声周波数)、それぞれ90度位相(sin ,cosで表す)を変えたものを掛けたり
(X),足したり(+)するとSSB信号を作成できるものです。
受信機も同じく、R2ではQ4で発信した7MHzの信号をT1,C28,C29で90度位相を変えた信号をミキサーに与えます。その出力はローパスフィルターを通して、位相と振幅の微調整を行い、U3,4のオールパスフィルターで+45度と-45度(合わせて90度の位相差)を作って、それをU5aで足します。
USBとLSBの変更はjp1とjp2をクロス接続します。
ここで位相と振幅を微調整する目的はサイドバント サプレッションの向上です。
ダイレクトコンバージョン受信機でCWを受信すると局発の上側も下側も同じように聞こえてしまいますが、この方式でどちらか片方のみ聞こえる(混信を減らす)ようにします。
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